東日本歴史冒険団シリーズ 〜ヤマトタケル伝説〜
- 2023/11/21
- 19:34

古道の道端に「伏拝(ふしおがみ)舟繋ぎ石」という名の石が転がっている。地元では「ビッタラ石」と呼ばれているのだそうだ。地元の方言とはいえ全て把握している訳ではないので憶測になるが、恐らく "平べったい=ビッタラ" なのだと思う。現物を見ると確かに平べったい。別に特徴がある訳でもなく、そこらへんにあるような無個性の単なる石だ。が、実はそうではない。この無個性の石には壮大なる古代の伝説が残されているのだ。勢...
東日本歴史冒険団シリーズ 〜万世大路 後編〜
- 2021/07/14
- 20:27

前編におきましては、葉っぱと石ころだけの画像で長々と引っ張った挙句、たいした用事でもないのに記事を途中で投げ出し出掛けた事、この場をお借りし、心よりお詫び申し上げます。今後またこのような事があった場合は、その時も心よりお詫び申し上げます。その次もそうします。その次の次もおんなじです。では気を取り直して後編に入りたいと思いまーーーーーす。はい、衆院本会議の議事進行係風にやってみました。はい、じゃあ昨...
東日本歴史冒険団シリーズ 〜万世大路 前編〜
- 2021/07/13
- 20:15

現国道13号線 福島~米沢 間は「万世大路」と呼ばれ、地図上にもそのように記載されている。この万世大路、現在は3代目の道で、初代の一部は廃道となり深い山の中にひっそりと沈んでいる。前記事でも少し触れたが、この「万世大路」の名付け親は明治天皇だ。明治十四年、明治天皇東北巡幸に合わせ、初代山形県令 "三島通庸" の主導によりつくられた。その後昭和に入り、自動車交通に対応するため改修工事が行われ、大型の貨物車...
東日本歴史冒険団シリーズ 〜鉄火起請 狂気と抑止のはざま おまけ〜
- 2021/04/20
- 20:02

おまけも含め、全五回に渡りやってきた鉄火起請だが、始めから読み返してみると、是非伝えたいと考える肝心な部分が抜けていたり、注釈や解説が必要と思われるところにそれらがなかったりと、想像以上の大雑把さに愕然としている。今回の「おまけ」では、そこらへんのフォローが少しでも出来ればという思いと、現地の踏査風景を見て頂きたいという思いから書く事にした。それらしく見せるために踏査と書いたが、散策、又は観光と読...
東日本歴史冒険団シリーズ 〜鉄火起請 狂気と抑止のはざま 四巻〜
- 2021/04/19
- 19:49
それはまるでプロペラが回るように、七ヶ月間の記憶が治郎右衛門の脳裏を一瞬でを駆け巡った。奉行が鋏み持つ鉄火が空から滑るように落ちて行くのが見える。鉄火はどこへ行くのか、そうか、自分がいま伸べている掌に落ちてくるのだ。皮膚と鉄火の間には熊野牛王護符に起請願文の書かれた紙が一枚のみ。鉄火が放つ灼熱から逃れる術などない。耐えられるだろうか、いや耐えなければいけない、村を護るため、山を護るため、この赤く焼...