東日本歴史冒険団シリーズ ~初仕事 浅草宇一郎 四巻~
- 2020/04/30
- 11:02

~浅草宇一郎ゆかりの地を訪ねて~ 浅草宇一郎と妻イシの墓 世良修蔵事件のあった金沢屋からほど近い 福島市は長楽寺境内にあり、世良が斬首さ れた阿武隈川の河原を向いて建っている。 浅草宇一郎の墓 こちらは、宮城県柴田郡大河原町は最勝院 墓地に建つ宇一郎の墓。 宇一郎は大河原の出身で、壮年期を故郷大 河原で過ごした。ある年、祭りの夜に、賭 場で暴れる旅のヤクザ者を取り押さえよう と刃傷沙汰を起こしてし...
東日本歴史冒険団シリーズ ~初仕事 浅草宇一郎 三巻~
- 2020/04/28
- 13:53
まるで自分がその場にいるような気にさえなってくる。白黒の風景の中に、竹の緑色が鮮やかなほどに浮き出る。それを運ぶ一団に生気は感じられず、押し黙ったまま橋を渡る。冬の夕暮れは早く、その姿はすっかり闇に紛れ、ただ木のきしむ、ギッギッという音だけが響いている。そんな情景が脳内を駆け巡り、ちびっちゃいそうで困る。世良の死をきっかけに奥羽越列藩同盟が締結され、その後、二本松や会津の悲劇と繋がって行く。戊申後...
東日本歴史冒険団シリーズ ~初仕事 浅草宇一郎 二巻~
- 2020/04/27
- 11:29
慶応四年閏四月十九日(1868年6月9日)午前2時頃、福島は金沢屋にて ”世良修蔵” は捕縛された。捕縛は、中心となった仙台藩に福島藩が加わり行われ、実行部隊の中で重要な役割を果たしたのが ”浅草宇一郎” であった。世良は長州藩士で、奥州掌握のため新政府軍が組織した ”奥羽鎮撫総督府” の下参謀として金沢屋に宿泊中に捕縛という憂き目にあったのだった。捕縛に至るまで紆余曲折あったが、世良が仲間に宛てた書状を仙台藩が入...
東日本歴史冒険団シリーズ 〜初仕事 浅草宇一郎 一巻〜
- 2020/04/25
- 17:52
浅草宇一郎この名前を聞いてピンとくる人は、そうそう多くはないだろう。幕末の福島で宇一郎は、侠客、目明し、旅籠の経営者という三足の草鞋を履いていた。現代風に言うと、ホテルの社長がヤクザとお巡りさんを掛け持ちしていたようなもの、当時と今とでは職業のニュアンスが少々違うが、まあそんなところだろう。これを聞いただけでも只者ではないとわかるが、当時は、侠客が目明かしを兼ねる事は珍しくなかったそうだ。なぜって...
迷走する恐怖 ~立場の違い~
- 2020/04/24
- 18:35
少し前、仕事の関係でとある病院へ赴いた。病院の担当職員を訪ねると先客と打ち合わせ中だったため、隣のテーブルで待つことに。わずか4mほどしか離れていないため、打ち合わせ内容がすべて聞こえてくる。その話というのが、今年4階フロアの全改修工事を行うので購入する医療機器の電気容量がどうとかこうとかといったもので、まあ工事の打ち合わせなのだろう。4階の打ち合わせが終わると、去年やった5階の改修工事が話題にな...
超能力者と私
- 2020/04/23
- 17:15
昔、ユリ・ゲラーがテレビ画面から念を送りスプーンを曲げたり壊れた時計を直したりというような番組があった。あわててスプーンを準備したり、壊れたものを探したりと大騒ぎ、ようやく探し出した壊れた砂時計。もう電気的な仕掛けでない時点で失敗は目に見えていたが、幼い子供には知る由もなかった。まずはスプーン曲げに挑戦だ。スプーンを手に取りユリの掛け声に合わせ「曲がれっっっ!曲がれっっっ!」と喚き散らしながらスプ...
発足! 東日本歴史冒険団
- 2020/04/23
- 11:41
歴史にはまっている。何時代が好き♪ と言うわけでもなく、広くあさ~~く歴史を嗜んでいる。時代時代の中心人物の話は勿論おもしろいけれど、最近は地方史や郷土史が特にお気に入りだ。平家が壇ノ浦で滅んだ時、我が故郷では村のお寺がぼやを出したとか、信長が本能寺で炎に飲み込まれた時、海辺の集落では海岸に倒れていた謎の美女を見物に村中の人が集まったとか、大阪の陣で幸村が討ち死にした時、村では田んぼの水をめぐって...