業務終了後に話し合いが持たれた。
議題は柿の種とピーナッツの配分量は適正か否かについて。自分はピーナッツが少ないと感じていたので率直な意見を述べた。
すると驚く事に「足りないならピーナッツを買って柿の種に足せばいい」などというデリカシーを微塵も感じない声が上がった。これは放置できないと間髪入れずに言葉を返す。
ピーナッツ多めの柿の種あるからっ!
3:7で7ピーナッツの売ってるからっ!
通常品は7:3だからっ!
念のため7が柿の種だからっ!
2年くらい前までは6:4だったからっ!
念のため6が柿の種だからっ!
「ピーナッツが足りないなら3:7買えばいいじゃん」という声はガン無視、自分はただ商品知識をひけらかしたかっただけなので返答されても困る。そんな感じで激論を交わしてると「ピーナッツの入っていない柿の種もあるよね」と呆れるほどしょーもない意見が出た。
それは赤信号は止まれレベルで常識の話、言うまでもないので言わなかったのだ。勝ち誇った顔が憎い。まあいい、まあいい、ここまではいい。話し合いは、ここから予想だにしなかった方向へと展開していく。
それはこんな一言から始まった。
「柿の種だけは売ってるけど、ピーナッツだけの柿の種ってないの?」
えっ? てなりませんか? えっ? て。
理解の追いつかない自分を置いて話は進んでいく。
「あ〜 そういえばないよねぇ〜」
「本当だぁ ないねぇ」
「もしかしたらあるかもよ」
「ちょっと検索してみるね」
「やっぱりないかぁ」
ここでようやく機能し始める自分の脳。
ちょっと待てと。
あなた達ちょっと待ちなさいと。
ピーナッツしか入っていない柿の種はピーナッツだから。
それピーナッツって商品だから。
柿の種ブランド全く関係ないから。
全員ハッとした顔をした。
1人がハッとした顔で屁理屈を言い出した。
あなたが言っているのはピーナッツでしょ?
私たちはピーナッツの話はしていません。
柿の種の話をしています。
分かりますか?
そりゃピーナッツはあるでしょう。
でもそれはピーナッツですよね?
柿の種じゃないですよね?
ピーナッツの入っていない柿の種は柿の種ですよね。
柿の種の入っていない柿の種は柿の種ですよね。
つまりピーナッツだけの柿の種は柿の種という事です。
ほらピーナッツじゃないでしょ?
柿の種でしょ?
ここまで言えば分かりますよね?
なんだかちょっと分かるから悔しい。
これは「仕事や学校が終わったらさっさと家に帰りましょう」という教訓です。
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