まだ自分に恥ずかしいと思う心が残っていて安心した
- 2023/11/18
- 19:54
ちょっとした親睦会があった。
愛想を振り撒き疲れで椅子にもたれかかっていると、近くの席から話し声が聞こえて来た。
「どうするの?」
「ドミトリーかな」
「それもいいね」
最初に言っておく。
自分はかなり疲れていた。
意識が混濁するほどに。
それでもなおその会話に混ざる努力をした。
なぜなら親睦会だから。
親睦を深めなければ意味がないから。
「面白いですよねー、よくルール知らないけど。知らない間に破産してるから不思議なんだよなぁー」的な事を言いながら振り向く。キョトンとする2人が自分を見ている。何かおかしな事を言っただろうかと不安が胸を過ぎる。
「失礼ですがぁ、経営を失敗されたんです・か・・ね?」
言いにくそうに切り出す2人組の片割れ。
この時点で話が噛み合っていない事を確信した。
何だ何が間違っているのだ。
モノポリーって言ったじゃないか。
モノポリーは不動産を奪い合うボードゲームだよな。
あれ?
モノポリー?
モノポリーだっけ?
モノポリーだよね? モノポリー? モノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリードミトリー?
ドミトリーねっっ!
言ってたねっっ!
そう言ってたもんねっっ!
何とか話を誤魔化そうと試みたが、自分のやる気に脳が全くついて来ず、素直に白状する以外術はなかった。「モノポリーかと思ちゃった・・・🥺」少し目が潤んでいた方が優しくしてもらえるかと顔を隠す振りでおもくそ涙袋をつねり上げる。
「あ、あぁ・・・ 発音が悪くてすみません・・・」と謝罪された。それ一番恥ずかしいやつ、ひと昔前に流行った誉めごろしの謝罪版、せめて笑ってくれたら救われるのに、済まなそうな顔で謝罪するなんてドSの悪魔。
ちなみに2人組はビルのオーナーだった。
更にちなみにドミトリーは知っていた。
自分、知ってましたからっ。
いやいやほんとほんと

にほんブログ村
愛想を振り撒き疲れで椅子にもたれかかっていると、近くの席から話し声が聞こえて来た。
「どうするの?」
「ドミトリーかな」
「それもいいね」
最初に言っておく。
自分はかなり疲れていた。
意識が混濁するほどに。
それでもなおその会話に混ざる努力をした。
なぜなら親睦会だから。
親睦を深めなければ意味がないから。
「面白いですよねー、よくルール知らないけど。知らない間に破産してるから不思議なんだよなぁー」的な事を言いながら振り向く。キョトンとする2人が自分を見ている。何かおかしな事を言っただろうかと不安が胸を過ぎる。
「失礼ですがぁ、経営を失敗されたんです・か・・ね?」
言いにくそうに切り出す2人組の片割れ。
この時点で話が噛み合っていない事を確信した。
何だ何が間違っているのだ。
モノポリーって言ったじゃないか。
モノポリーは不動産を奪い合うボードゲームだよな。
あれ?
モノポリー?
モノポリーだっけ?
モノポリーだよね? モノポリー? モノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリーモノポリードミトリー?
ドミトリーねっっ!
言ってたねっっ!
そう言ってたもんねっっ!
何とか話を誤魔化そうと試みたが、自分のやる気に脳が全くついて来ず、素直に白状する以外術はなかった。「モノポリーかと思ちゃった・・・🥺」少し目が潤んでいた方が優しくしてもらえるかと顔を隠す振りでおもくそ涙袋をつねり上げる。
「あ、あぁ・・・ 発音が悪くてすみません・・・」と謝罪された。それ一番恥ずかしいやつ、ひと昔前に流行った誉めごろしの謝罪版、せめて笑ってくれたら救われるのに、済まなそうな顔で謝罪するなんてドSの悪魔。
ちなみに2人組はビルのオーナーだった。
更にちなみにドミトリーは知っていた。
自分、知ってましたからっ。
いやいやほんとほんと

にほんブログ村
スポンサーサイト